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【どうする?2024年問題】時間外労働 上限規制②業務の棚卸ししと適性化による残業削減

業務の棚卸しでムリ・ムダ・ムラを無くす!

業務プロセスを適正化する「業務の棚卸し」とは

 業務の棚卸しで明確になったムリ・ムダ・ムラをなくす方向で考えていくと、改善の道筋が見えてきます。業務プロセスを適正化するには、前段階の「業務の棚卸し」がしっかりできていることが重要なのです。

<改善すべき業務の特徴>

ムリ 業務の負担が過大で、ストレスや負荷を感じる状態をさします。原因としては、仕事量が多すぎる、短納期、スキル不足などが考えられます。
ムダ 時間および費用対効果が見込めないことをさします。使用されない成果物や重複作業、過剰品質、エラーやミスへの対応などに多くの時間やコストをかける状態です。
ムラ 業務の量や質に変動やばらつきが多い状態をさします。処理方法や手順、担当などが適切でないために、作業が非効率になります。

<業務プロセスの改善手法>

業務の削減 業務の価値が低いもしくは必要のない業務を削減します。重複や過剰品質、使われない資料などを見直し、廃止します。
業務の統合 業務の流れや手順を簡素化します。別々の部署や担当者が同じ内容を入力している場合は、工程を一つにすることで重複作業をなくせます。
業務の標準化 業務のルールやマニュアルを整備し、業務の内容や方法を統一します。業務の品質やスピードを一定にできます。
業務の自動化 ソフトウェアなどを活用して、集計作業や文書作成など、業務の一部もしくは全体を自動化します。

業務改善は一度では終わらない!

 業務改善はやりっぱなしでは継続的な効果を期待できません。改善後の効果測定と見直しはマストです。また、事業の拡大や組織体制の変更があれば、その都度、見直さなければなりません。業務プロセスの改善を行ったら、必ず効果測定(効果検証)を行いましょう。定量的に評価すると、改善の効果を客観的に把握できます。業務プロセスの効果測定の手法を紹介します。

①業務指標を設定する
 業務の目標や達成基準などを数値化した業務指標を設定します。改善のビフォーアフターで、業務の品質や成果、時間、人員、費用などのコストがどう変化したかを客観的に測定できます。

②勤怠記録の活用
 従業員の勤務時間は、業務に要した時間の指標になります。業務ごと、現場ごとに作業時間を記録できる勤怠管理ツールもあります。
関連記事:【どうする?2024年問題】時間外労働 上限規制① 勤怠管理の客観的記録と可視化

③担当者の意見やフィードバックの収集
 業務に携わる担当者の感想や評価も重要な判断材料です。顧客や取引先に影響する業務であれば、それも収集するとよいでしょう。業務の改善や革新のアイデアは、現場の声から拾えるものです。

<ここまでのポイント>
・業務プロセスの見直しは、ムリ・ムダ・ムラをなくす作業。
・業務プロセスを適正化するには、「業務の棚卸」がしっかりできていることが重要。
・実施後の効果測定が大切。

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