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生成AIでどう変わる?建設業の事例で考える設備業におけるAI活用

建設・設備業のAI活用事例

 建設業界のAI活用の取り組みを紹介します。施工の品質や安全性の向上にくわえて、人手不足や高齢化などの課題解決への貢献が期待されています。

(1)建築・土木での活用事例

・独自の対話型生成AI「Kajima ChatAI」(鹿島建設)
鹿島建設株式会社はで、情報セキュリティの観点からChatGPTの業務利用を禁止していました。AI活用のために、自社独自の対話型生成AI「Kajima ChatAI」を開発しました。イントラネット内に構築されているため、情報漏洩のリスクがありません。ユーザー認証や利用履歴の記録などの機能でセキュリティを担保しています。

出典:https://www.kajima.co.jp/news/press/202308/8m1-j.html<>/span

・施工でのAI活用(大成建設)
従来は目視で確認していたコンクリートのひび割れなどを、デジタル画像処理技術やドローン撮影などを組み合わせて、点検作業の時短・コスト削減を達成しています。建設機械の自律走行、作業員との接触を防止する検知システムなど、施工の品質、安全性の向上に貢献しています。

・画像生成AIでパースのレンダリングを即座に可能にするソリューション(株式会社mign)
画像生成AIでパースから即座にレンダリングできるソリューションを提供しています。レンダリング前の画像をアップロードすると、レンダリングした画像が自動的に生成されます。

・対話型生成AIを搭載した現場管理ツール「BizStack AI」(MODE, Inc.)
「BizStack AI」は、生成AIと、現場のリアルタイムデータを収集するIoT技術をみ合わせた現場管理ツールです。現場の状況や緊急のアラートを、リアルタイムに自然な会話でわかりやすく報告します。

(2)設備業の活用事例

・AI-OCRによる業務効率化
 取引先や仕入れ先からの伝票、納品書や作業報告書など、手書き帳票を入力する作業が業務負荷になっています。AI-OCRは、スキャンした手書きの文書から文字や数字を自動的に読み取り、データベースに登録することができます。時間やコストの削減と同時に入力ミスなども防止できます。

・ディープラーニングによる設備設計の自動化
ディープラーニングで、設備設計を自動化する取り組みです。過去の設計データや顧客のニーズを生成AIに学習させることで、最適な設備設計を自動的に生成します。設計の効率化や品質の向上に加えて、新たなアイデアやイノベーションの創出につながります。

・センサ-フュージョンによる設備保全の最適化
設備の保全作業にAIを活用する取り組みです。センサ-フュージョンという技術を利用して、複数のセンサーから取得するデータを統合して、設備の状態をより正確に把握します。データにもとづいて、AIが保全作業の最適なタイミングや方法を提案します。最適なタイミングで部品交換や点検作業を行うことで、コストや労力を節約できます。

<ここまでのポイント>
・建設業界全体でAI活用の取り組みが進んでいる。
・施工の品質や安全性向上、担い手不足や高齢化などの課題解決が期待されている。

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