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施工管理者の業務はもっと効率化できる!施工管理の業務棚卸し

施工管理者の業務はもっと効率化できる!施工管理業務の棚卸しのポイント

 施工管理者の業務には、業務の効率化や改善の余地も多いものです。公認会計士や税理士、弁護士なども業務を補助する事務職と分担して膨大な作業を処理しています。施工管理者の業務ももっと効率化できるはずです。そのためには、まず、施工管理業務の棚卸しが必要です。

(1)属人化している業務を洗い出す

 業務の属人化とは、仕事が特定の人にしかできない状態をさします。業務の効率化や品質向上の障害となります。属人化している業務の特徴を挙げてみます。これらの特徴に当てはまる業務を洗い出し、属人化の原因や問題点を分析することから始めましょう。

<属人化している業務の特徴>
・ルールや判断基準が統一および明文化されていない。
 
  例)見積作成時の計算方法や発注者ごとの注意事項などが共有されていない。
・情報やデータが一元化されていない。
  例)見積作成に関係する情報やデータの保管場所が散らばっている。
・業務の進捗や状況が可視化されていない。
  例)作成した見積の修正履歴や進捗状況がわからない。

(2)施工管理者でなければできない業務を洗い出す

 施工管理者でなければできない業務を洗い出し、その理由や根拠を明確にします。例えば、工事完了検査は施工管理者の資格と経験が必要な業務ですが、工事完了検査報告などの書類は、施工管理者の指示を受けた事務職が作成することもできます。このように精査していくと、施工管理者でなければできない仕事の多くは、現場での業務に集中していることがわかります。

(3)業務を段階化してサポートできる部分を洗い出す

 施工管理者でなくてもできる業務を段階化して、施工管理者以外の人がサポートできる部分を洗い出します。業務の段階化とは、業務の流れやプロセスを細分化し、段階ごとに必要な作業や条件を明確にする作業です。これにより、施工管理者以外の人が担当もしくはサポートできる作業が明確になります。

 施工管理者の責任と判断が必要になるのは、主に各プロセスに着手するときと完了するとき、そして、発注者や協力会社との折衝です。例えば、見積作成では材料拾い出しや積算見積は「業務の標準化」、つまり見積の要件や作成基準をルール化しておけば、施工管理者以外でも対応可能です。若手の施工担当者や事務職が作成した見積を、最終的に施工管理者がチェックして修正すれば、施工管理者自身が作成するのと同等の品質になります。デジタル化によって、このような作業分担が容易になります。業務を段階化してサポートできる部分を分担することで、施工管理者の業務負荷を軽減できます。

関連記事:【7分でわかる】DXが失敗する原因と成功の鍵となる「業務の棚卸し」

<ここまでのポイント>
・業務の標準化と段階化で、施工管理者以外に多くの事務作業を分担できる。
・デジタルを活用すれば作業分担は容易になる。

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