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行政のデジタル化で建設業はどう変わる?2022年度には経審の電子申請も!

BIMの導入はどうなる?3D CADとの違いは

i-Constructionでは、土木工事での三次元データによる高度施工がとりあげられていますが、日本の建築業界でもBIMは徐々に普及しており、設備業の皆様の中にも関心をお持ちの方も多いと思います。

東京都は、2021年の「東京都建築安全マネジメント計画」で、建築行政におけるBIM(Building Information Modeling)導入に向けた検討実施を発表しています。検討課題がクリアされれば、東京都発注の工事はBIMに置き換わっていくと考えられます。

実際には、BIMはどれくらい普及しているのでしょうか。
建築士事務所へのBIM導入状況に関する調査結果では、回答の30%(導入済みで活用中 17.1%、導入済みだが未活用12.9%)が導入しているという結果が出ています。BIMが普及しているアメリカなどでは、民間・公共事業を問わず、BIMデータの納品が建築申請の要件に含まれています。日本では、BIMデータの提示が義務化されていないため、あまり普及が進んでいないと考えられます。

前述の東京都でのBIM導入が正式に決まれば、東京近郊の建築士事務所がBIM導入に踏み切る可能性が高まります。また、他の自治体でも検討が始まる可能性があります。建設業界の技術トレンドにも影響する、東京都の動向が注目されています。

出典:建築士事務所のBIMとIT活用実態にかかわる調査結果について(2019年9月、一般社団法人日本建築士事務所協会連合会)
http://www.njr.or.jp/list/01277.html

BIMの3次元モデルはCG パースなどの意匠上の表現とは異なり、構造設計や設備設計情報、コストや仕上げなど、設計図に付随するすべての情報が1つのデータに統合されます。構成要素が連動し、データは一元的に管理されます。従来の3D CADとの最大の違いは、BIMモデルでは3次元で設計し、 2次元の図面を切り出す点です。これらの特徴により、以下のようなメリットがあります。その反面、導入コストの高さやBIMを使いこなせる人材の少なさが、普及のネックになっています。

・修正や変更を加えると、モデル全体に自動的に反映される
→ 作業効率の向上と、更新の際の漏れやミスが発生しにくい。

・施工前に、 3次元モデルを活用して、意匠、構造、設備などの仕様やコスト管理、環境性能やエンジニアリングのシミュレーションができる。
→ 環境負荷を軽減し、コスト効率のよい施工計画を立てることができる。

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