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Microsoft 365 Copilot提供開始!より身近になる生成AIでデスクワークはどう変わる?

Microsoft 365 Copilotを活用するコツ

(1)Microsoft 365 Copilotを使いこなすための準備

Microsoft 365 Copilotを利用するには以下のライセンスが必要です。

<導入に必要なライセンス>
・Microsoft 365 E3またはE5のライセンス(企業向けエンタープライズプラン)
・Microsoft 365 Copilotのライセンス
・Microsoft Entra ID (旧称 Azure Active Directory) アカウント

 現在はパブリックプレビューの期間に当たるため、Microsoft365 E3/E5のEnterPrise Agreement(EA)もしくはEnterprise Subscription(EAS)の契約者のみ、Microsoft365 Copilotのライセンスを購入できます。正式な一般提供は、2024年前半に予定しているそうです。

 ライセンスが用意できたら、ユーザーがアクセスできる範囲や、利用できるアプリ・サービスを最適な状態に設定したうえで、ライセンスを割り当てます。①と②の手順はCopilotを経由して、機密情報が閲覧する権限を持たない従業員に対して開示されることを防止するために必要な手順です。

<導入手順>
①ユーザーの既存データへのアクセス範囲を設定する
②Microsoft 365 Copilot が使えるアプリとサービスを確認する
③Microsoft 365 Copilot のライセンスを割り当てる

参考記事:Microsoft 365 Copilot の一般提供開始 – Microsoft コミュニティ ハブ

(2)Microsoft 365 Copilotを活用するコツ

 Microsoft 365 Copilotを活用するコツを紹介します。指示の出し方や情報の渡し方によって、AIの回答の品質は大きく変わってきます。これからは、AIを使いこなすスキルがデスクワークの品質や効率を大きく左右するでしょう。すなわち、AI活用スキルが優秀な人材の条件になると考えられます。ここで紹介する「活用のコツ」は生成AI全般に共通しますので、ChatGPTその他の生成AIにも応用できます。

①プロンプトは具体的かつ明確に
Microsoft 365 Copilotが文章を生成するには具体的かつ明確な指示が必要です。指示が具体的であればあるほど、正確な結果を生成することができます。
例)この文章を短くしてください → この文章を200字程度に要約してください

②適切なキーワード、材料を提供する
キーワードや参照できる材料を提供すると、それを参考にして文章を生成できます。
例)「新規取引先」に提案するプレゼンテーションの下書きを作成してください
「ホームページの問い合わせ」メールへの返信文を作成してください

③編集を行う
Microsoft 365 Copilotが生成した文章には、誤解を招く表現が含まれる場合もあります。必ず編集を行い、適切な修正を加えることで、より質の高いコンテンツになります。

④セキュリティに配慮する
ChatGPTなどでは機密情報を含む文章を生成する場合には、学習データとして利用されないようオプトアウト設定が必要です。Microsoft 365 Copilotでは学習データとしての利用されることはありません。しかし、社員には適切にアクセス権限を設定しないと、Copilot経由で社内秘扱いにすべきファイルの内容が流用されてしまうリスクがあります。生成AI利用時には、セキュリティに充分に配慮しましょう。

⑤繰り返し練習する
Microsoft 365 Copilotを上手に指示するためには、繰り返し練習することが大切です。Microsoft 365 Copilotがどのようなコンテンツを生成するのかを理解し、適切な指示を出すことができるようになるまで、練習することが必要です。

⑥生成AIの特性を理解する
MicrosoftのBingは生成AIの中では比較的調べものに強いという定評がありました。GPT-3.5が学習したデータで回答するのに対し、GPT-4.0を搭載したCopilotはWebや社内データを検索しながら回答するため、社内のナレッジ活用の促進も期待できます。但し、どれもあくまでも支援ツールという役割ですので、ファクトチェック(事実確認)は必須です。他の生成AIで確認する方法もあります。最新ソースに基づいた回答に定評があるPerplexity.AIなどと組合せて活用するのもよさそうです。

<ここまでのポイント>
・AIを使いこなすスキルが仕事のパフォーマンスを左右するようになる。
・AI活用スキルが優秀な人材の条件になることも考えられる。

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