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デジタル化のメリットとリスクとは。設備業ならではのポイントを解説

デジタル化で失敗しないための注意点

 デジタル化の大まかな流れを説明しましたが、ここでは失敗を避けるための注意点を解説します。

(1)業務を把握している人の意見を聴く

 デジタル化の実務においては「業務の可視化」が出発点になります。ここで重要なのが業務の実態を把握している人の意見を傾聴することです。会社によっては実務を担っているのが「事務のパートさん」というケースもあるでしょう。現状をもっともよく知る人の協力を仰ぎ、丁寧に調査する必要があります。その際、現状の困りごとや改善の要望を引き出すことは大切ですが、あくまでも現場の視点なので参考意見に留め、鵜呑みにしないよう留意しましょう。

(2)経営者の丸投げが最大の失敗フラグ

 経営者が丸投げするプロジェクトは失敗する可能性が高いです。特に話し合っている最中に「わからないから任せた」は禁句です。最悪の選択肢は「業者に奨められたからこれに決めた」です。「奨められた中から、自社の判断で選択した」と言いきれるレベルまで考えましょう。そのためには、目標や判断基準を明確にして、選んだ理由を説明できるようになるまで検討する必要があります。

(3)スモールスタートで人と予算の負担を最小限に

 専任のシステム担当がいない会社で、業務プロセス全体を一度にデジタル化するのは非常に難しいです。システム導入に対応する業務量、費用支出の面からも、段階的に小さく始めるデジタル化、“スモールスタート”がおすすめです。段階的なデジタル化とは言っても、前述の①~④の工程をその都度、繰り返すのは無駄が多く、システム連携のトラブルなどが起きる可能性があります。①~④までを決めた後に、導入スケジュール(どの業務を、いつ行うか)を立てて進めるとよいでしょう。

関連記事:設備業のDXは低予算、スモールスタートで成功させる!

<ここまでのポイント>
・業務に精通している人の意見を聴き、全体像を把握する
・設定した目標や判断基準に基づいて、経営者自身が判断することが重要
・段階的に小さく始めるデジタル化、“スモールスタート”がおすすめ

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