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建設業の物価高倒産が急増!建設物価を活用して赤字受注を回避する方法

メリットのある赤字受注と無意味な赤字

 物価高による倒産の原因は、仕入れ価格の上昇を受注金額に転嫁できないことに集約されます。価格が高騰しても、それに見合う金額で受注していれば倒産のリスクは減少します。そして、現在の資材価格高騰は一過性のものではなく、価格転嫁せずに乗り切るのはおそらく不可能です。

取引先との関係や他社との競合など、価格転嫁を難しくする要因もたくさんあります。また、営業上の駆け引きで、利益が薄くても受けざるを得ない工事もあるでしょう。しかし、戦略的な赤字受注とそうでないケースでは意味合いが全く違います。取引先との間で赤字を回収する交渉や見込みができている赤字工事には価値がありますが、回収する見込みがなければマイナスしかありません。

さらに赤字で受注した物件でも、赤字を最小化するのが会社経営のあるべき形です。赤字工事の怖さのひとつはもうからなくても忙しさは変わらない、場合によっては忙しさだけが増える点です。社員の立場では忙しいのに給与を減らされるという最悪のケースもありえます。

業績や収益について共有するのを嫌う経営者がいますが、社員一人一人が原価意識を持つことが原価管理の第一歩です。戦略的な赤字受注にしても、その意図が伝わらないと社員のモチベーションは下がり、社内の雰囲気も悪くなります。見積や原価の可視化によって業務全体の風通しがよくなり、課題の発見や業務改善を実現しやすくなります。

動画:『つなぐことでDXを実現』こうじやさんシリーズを使って解説

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