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建設業、設備業の見積作成の効率化と競合する際の対応

見積の効率化と競合での失敗を避ける方法

公共工事の入札や見積あわせ、競合なしの特命受注など、受注に至る流れはさまざまです。利益を確保しつつ、競合に勝てる見積を作成しなければなりません。競合に強いと言われる会社では、原価を抑えるだけでなく、見積作成によって利益を確保できる工事かどうかを判断し、仕事を取捨選択する意識を持たれているようです。そのためには、見積の段階で原価を把握する仕組みづくりができていることが大切です。

競合する見積での失敗例とその原因

見積作成の目的は、工事を受注して利益を得ることです。そして、見積作成の失敗といえるケースは主に2つあります。
 失敗例① 金額を下げきれず、受注できない
 失敗例② 金額を下げすぎて利益が出せない

競合がある場合は、競合相手よりも見積額を低く抑えなければ受注できません。しかし、利益が出ないほど低い金額で受注するのは極力避けるべきです。利益を確保しつつ、受注できる水準まで見積額を下げるために、正確な原価を把握しておく必要があります。
積算基準は見積作成の効率化に役立ちますが、前述の通り統計から導き出された標準値であり、自社の実態とはかけ離れている場合も多いです。厳密に利益管理を行いたい場合は、自社の実態を踏まえた基準で積算する必要があります。

<競合する見積で失敗する原因>
・原価と利益を明確に把握できていない。
・基準となる単価が最新ではない、誤りがある。
・集計や計算のケアレスミスが多い。

見積作成ソフトの活用例

もっともシンプルに見積作成を効率化できるのが見積作成ソフトです。Excelなどの表計算ソフトでの見積作成はワープロと電卓の代替に留まり、見積内容を吟味するための機能は期待できません。一般的な見積作成ソフトの活用例を紹介します。

活用例① 建設物価データを活用した見積額の調整
多くの見積作成ソフトが、建設物価データや積算基準がデータベースとして搭載されています。保守サポートの範囲内で最新データに更新される製品もあり、積算基準を調べて入力する手間が省けるほか、計算ミスもなくなります。

活用例② Excelより楽々!見積ひな型による省力化
Excelなどでは過去に作成した見積を書き換えるという方が多いでしょう。見積内容や条件が似ている場合には便利な方法です。見積作成ソフトにも同様の機能が備わっていて、過去の見積を参照したり、見積ひな型(テンプレート)として登録できたりします。Excelのようにデータが複数ファイルに散らばらず、テンプレートの比較や差し替えが簡単にできます。

活用例③ 面倒な法定福利費、消耗品雑材・継手費・支持金物などを自動計算
平成29年9月より、建設業の見積には法定福利費(事業主負担分の社会保険料)の加算と表記が義務づけられています。労務費率にもとづく労災保険料の算定を自動計算できます。その他にも、消耗品雑材、継手費、支持金物など料率計算で計上する項目があります。積算基準に則って行う場合は、はつり費や運搬費、諸経費なども計上しなければなりません。Excelでの見積作成ではミスが起こりやすく、手間がかかります。見積作成ソフトではこうした細かな項目も自動計算で集計できます。

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