「私はロボットではありません」…その画面にご注意下さい!
皆さん、「私はロボットではありません」の画面はご存じですよね?会員サイトなどのログイン画面で見かけていると思います。
これはプログラムによる不正アクセスやスパム投稿を防止するセキュリティ機能 で、画像を見て判断する質問によって、本当に人間がアクセスしているかを見極める機能です。
実は、この画面をまねた偽の確認画面が出回っているんです・・・!
この画面の指示に従って操作すると、パソコンがウイルスに感染してしまうケースがあります。
■ どんなことが起きるの?
これは「ClickFix」と呼ばれる詐欺の手法で、以下のような流れで悪質なプログラム(ウイルス)に感染させることが目的です。Windowsショートカットキーの操作が、悪質なプログラム(ウイルス)を起動させる仕掛けになっています。
・本物そっくりの画面に見せかけた偽サイトに誘導される。 例)旅行予約サイトなど
・サイト上の「私はロボットではありません」のボタンをクリックするよう促される。
・「Winキー+Rを押してください」、「Ctrl+Vしてください」などのメッセージが表示される
・上記の操作により、悪質なプログラム(ウイルス)が動き出す
ウイルスに感染すると、パソコンの遠隔操作や情報を抜き取れるようになってしまいます。
オンラインバンキングやクレジットカードの情報を盗まれる被害も報告されています。大規模な被害が話題になっているランサムウェアも、この手法からの感染が急増しています。
■詐欺サイトを見分けるポイント
・本物の「私はロボットではありません」は画像の選択のみ。ショートカットキー操作を指示されることは絶対にありません!
・「Win+Rで入力してください」が出てきたら、それはもう偽物です!
・巧妙な詐欺サイトを見分けることは困難と言われています。メール内のリンクを避けて、信頼できる検索エンジンから確認しましょう。
■「Win+Rで入力してください」が表示されたらどうすればいい?
・指示を無視して、そのままページを閉じましょう。
・念のため、ウイルス対策ソフトでスキャンすると安心です。
■ウイルス感染を予防するために
・不自然なメールや見慣れないリンクは開かない
・パソコンやウイルス対策ソフトは常に最新に更新
・大切なアカウントには二段階認証を設定
普段よく見かける「私はロボットではありません」の画面だからこそ、疑わずにクリックしてしまいがちですよね。
この詐欺手法の怖いところは、ユーザー自身のショートカットキー操作でウイルスを実行するため、セキュリティソフトの検知を回避されてしまう点です。メッセージが表示されただけでは感染していないケースが多いですが、日々新しいウイルスや詐欺の手法が出現していますので、くれぐれもご注意ください。
大切なパソコンやアカウントを守るために、少しでも不安を感じたら操作せずに閉じるのが一番です。

